【レビュー】締切ヒーロー、SEPHIRIA、Boba Cafe Simulator

こんにちは。最近買ったSteamゲーについて書こうかと思います。

締切ヒーロー/Deadline Savior

作業に集中するための時間の管理方法のひとつに「ポモドーロ・テクニック(タイマー)」というものがある。
一般的には25分の作業時間と5分程度の短時間の休憩を1セットとして、それを4回繰り返したら今度は長めに休憩を取る、というもの。ポモドーロ・テクニックを促すためのタイマーやツールは星の数ほど存在するが、本作もその一つだ。

ただ、ポモドーロ・テクニックを実際にやってみると個人的に合わない点として「休憩にすんなり移行しづらい」という問題点があった。作業を中途半端のまま中断する、休憩時にタスクのことを考えないというのはやる気や集中を促す意味で正しいのだが、そう簡単にスパッとやめられない時があるだろう。そうやってタイマーに従うのをやめるとポモドーロ・テクニックに則る意味も失われどんどん崩壊していくわけだが……。

「締切ヒーロー」はポモドーロ・タイマーの休憩時間にRPGの戦闘を組み込んでそれを解決している(ように思う)。
このゲームでは、タイマーの起動前にレベリングや次の街への移動などの目標を設定し、作業中はキャラクターが黙々とその行動をこなしていて、終了時間が来るとそのぶんレベルアップした後戦闘に移行し、休憩となる(ここで買い物や荷物整理をしてもいいし、リアルに休憩したって良い)。この一連の流れがポモドーロ・テクニックの作業→休憩の1セットに組み込まれているわけだ。
ただ作業から離れるのではなく、オート戦闘を眺めるという目的のあるアクションが挟まることで休憩に移行しやすく、ポモドーロタイマーを無視するようなことは今のところ起きていない。私は主にサイト弄り──CSSやHTML、PHPを編集するとき──とブログ執筆を腰を据えてやる時に起動している。

戦闘はターン制のオートバトルで、使用するアイテム(アイテムの特性に従い自動で消費、行動される)の設定だけしたら後は眺めるだけだ。さっさとリアル休憩に移行したかったら、放置するかスキップボタンを押せばいい。
この戦闘がなかなか曲者で、一対複数の戦闘を強いられるためアイテムの使用をケチったりレベル差があったりするとあっさりとやられてしまう。しかし、戦闘に負けてもカバンのアイテムは失わず近隣の街に戻されるだけだし元が作業のお供のゲームなので「まあまたその辺でレベリングして戻ってくればいっか」と気楽に捉えられる。

ちなみにゲームクリアの明確な概念はなく、集中と休憩を繰り返してマップを探索し尽くしたら、その回の探索(タイムラインと呼称される)は精算され、ごく僅かなアイテムと永続強化用の通貨のみを保持して次の探索に移行し、その際キャラクターの育成状況や所持アイテムはリセットされる。

さて、こんな感じで作業用ツールとして申し分ないと思われたのだが、最近まで融通が効かないある欠点があった。
まず①タイマーの集中時間設定は90分以内で自由に設定でき、都度変更可能。
②移動距離の概念があり、タイマーを動かした分数ぶんだけ移動することができる。
③次の目的地への距離(=集中が必要な分数)は30〜120、あるいはそれ以上とまちまちである。
④キャラクターは「指定していたタイマーの満了」「満腹度1が0になる」「目的地にたどり着いた時点」のいずれかで一切の行動を停止し動かなくなる。
……というコンボ技により、「1回の集中時間45分サイクルで動かしているけど、到着地点まで60分ぶんの距離しかない……2回目の集中は15分で目的地に着いちゃうから30分なにもしない状態になって勿体ないなぁ……今回は30分×2で集中するか!!!(?)」などとゲーム状況に合わせてタイマーを設定するようになってしまっていた。
本末転倒すぎるだろ!黙って同じサイクルでタイマーを回しとけ!……と思うが、虚空に消えた経験値や金のことを考えてしまうのである……。

ところがこちらの問題、9月18日のアップデートで、探索時間が余った場合はその場で巡回(レベリング)するように改善された。つまり④の部分が変わったわけである。また、マップ上の距離(分数)もデフォルトでは表示されなくなった。
素晴らしい!これでゲームの方の効率が落ちるなどと考えずに愚直にタイマーを回し続けることができる!

……といった感じで、マメなアップデートと改善が行われている。
本作はアーリーアクセスなのでこれから実装予定の追加要素も多々あって、それらも順調に追加されていっている。
また、公開βテスト時のアンケートに「タスクリストの挙動を改善してほしい(意訳)」と書いたら数日後の正式リリース後には修正されていたし、個別に返信も来たので驚いた。修正とアップデートのフットワークが軽いゲームはいいゲームだ。あとかなり安い。
放置ゲームとして考えると割と操作が要る方なので、特に作業ツールとして使わず裏で放置したい勢はお気をつけて。

どうでもいいけど、時の女神というチュートリアルキャラクターがかわいい。

セフィリア

ドット絵+見下ろしアクション+カバン整理系のローグライト。ほぼビジュアルに惹かれて購入。
淡めの色合いとかなりミニマムなサイズ感で描かれるキャラクターやアイテムがなんとも愛らしく、それでいて(ドット絵だからこそ?)アクション時のエフェクトはかなり派手で爽快感がある。UIもグラフィックに合わせてかなりシンプルでそこも好み。Steamストアのスクリーンショットと動画に惹かれるものがあるならば、とりあえず体験版のDLだけでもしてみてほしい。

ゲーム本体はランダム要素のあるダンジョンに潜って強力な強化アイテムを集め、死んだら終わり(全てを失って拠点に戻ってくる)のパーマデス、というかなり王道のローグライトアクション。
道中拾える強化アイテムには様々な攻撃支援やバフなどで主人公を強化する「アーティファクト」とアーティファクトを強化する「石板」の2種類がある。石板は周囲の特定のマスをレベルアップさせたり逆にレベルダウンさせる効果を持っており、バッグ内に石板とアーティファクトをパズルのようにうまく配置してアーティファクトを強化していくという所謂カバン整理ゲー的な一面も持っている。ここは好みが分かれるところだと思うが、個人的にはただバフを収集するよりもバリエーションが増える感じがして好き(逆に面倒だと感じる人もいると思う)。

インベントリ整理中のスクショなので一部の石板が無効になっているのは気にしないでほしい

難易度はというと、この雰囲気に反して最序盤がやや歯ごたえがある。この手のゲームに最早標準搭載となった永続強化要素はあるのだが、ある程度それを進めるまで慎重になるというか、じっくり戦う必要がある。個人的には好みだが。むしろレビューを見る限り、序盤が難しい反面後半は簡単すぎるという難易度調整の難に触れている点が気になるかも(簡単すぎると感じるまで先に進められていないので、後半の難易度については私は触れない)。

ジャスト回避・ガードはあるものの、ボス戦などは弾幕避けの要素が強めだと感じた。最序盤の対抗手段の少なさと一撃の重さもあって、総じて回避に重きが置かれている印象だ。
ただ、何度か敗北を繰り返して永続強化を詰め、アーティファクトのコンボや武器の使い方が分かってくると盤面はどんどん派手になりテキトーに攻撃を振って回避しているだけでドカドカといろんな攻撃が出てくるようになる。楽しい。
それだけでローグライトアクションに求められているものは満たされているように思う。アーティファクトの出現率を調整する機能など全体的に周回し遊びやすいように調整されていて優等生なアクションゲームという印象を受けた。

一点突破でめちゃくちゃ光るものがあるというタイプのゲームではない……のだが、私は加点方式のゲーマーなので、グラフィックが好みというだけで100点をつけてしまう。さらにBGMとSE良し、エフェクトの爽快感良しで追加の100点だ……。

Boba Cafe Simulator

※本作はソロ・マルチプレイ共に可能だが、私は友人とのマルチプレイでしか遊んでいない。身内マルチプレイ前提の感想になる。

ストアページを見れば分かる通り、まあよくあるショップ経営系シムである。コーヒースタンドの店員となって、原材料や消耗品を発注し、レジ打ちをして注文を受けて、適切にお茶を煮出したりトッピングを切ったりして注文通りに盛り付け、カップシーラーで密閉して提供する。

カフェの開店時間は8時から21時までなのだが、どうやらこの世界の人間に待ち時間という概念は存在しないらしく、客はいくら待たせても文句を言わず商品を受け取る。ちなみに開店中は時間がリアルタイムで進んでいくが、21時になった時点で時間も進まなくなる。なので、私達はテイクアウトと店頭で注文を受けまくって21時が過ぎてもせっせと残業をするというメチャクチャな経営をしていた。閉店後に溜まりまくった注文を無心で捌いているとだんだんハイになってくる。楽しい。
……これをノンストレスと捉えるかリアリティに欠けると感じるかは人によるであろう。

ちなみにこのゲームの特色として、季節と天候の概念があること、提供するメニューはプレイヤーが決めることができるという点がある。
季節の概念があるとはどういうことかというと、特定の季節でしか仕入れられないフルーツがあったり、季節によって売れ行き商品が変わったり、雨が降るとテイクアウト注文の需要が増したりといったバリエーションが生まれるのだ。
この時期は林檎の仕入れ値が高いからアップルティーはやめようとか、新商品に専念してみるとか、逆に単純にこのメニューは作るのが手間だから店頭に出さないとか、雨でテイクアウトが増えるから楽に作れるメニューで稼ぎまくるぞとかいうロールプレイが発生する。
なので、友達とワイワイ店を経営したり、自分の理想の店のビジョンがあったりしてゲームに「乗っかれる」人だと楽しいと思う。逆に言うと、あんまり効率を極めるようなプレイは出来ないだろう(効率を求めるとなると、ホットコーヒーと牛乳だけを売ることになるのだろうか……)。

また、もう一つ特筆すべき点としては、カフェ経営以外の要素も多めというところ。
サブクエストをこなしていくと、釣りや農場のシステムも解放される。こちらはまだ触り始めたばかりだが、オマケに留まらないボリュームがありそうだ。

その他、いいところ

★マルチプレイ時、どのプレイヤーがどの注文に専念しているかわかりやすい。
本作は、客からの注文を受けた後に注文票が発行され、それをカップに貼り付けて作成、提供してクリアという流れになる。そのカップに示された通りに商品を作成すれば良いし、注文票付きカップを手に持った状態だと画面上部の注文リストにもユーザーの名前が表示される。こういう些細なところがノンストレスでいいね。

★導線がいい感じだし自由度もある
ゲーム内にチュートリアルめいた指示はあるものの、かなり放任主義で一度開店〜閉店の流れを覚えてしまえば何を売り売上で何を買っていくかは自由度が高い(これも大変いいところ)。
となると経営で得た資金は材料の調達や店内装飾の他、設備のアップグレードに自由に使っていくわけだが、いい感じにかゆいところに手が届くアップグレード(というか上位の設備)が販売されている。高速バージョンのシーラーや、丁度半量注げる液体ボトルなど、この作業ダルかったんだよなーがいい感じに解決されている。超高級品や後半にならないと買えないというわけでもないので、だったら最初から買わせろよとならない良い感じの塩梅だと思われる。

微妙なところ

★ローカライズが雑。
ゲーム内のアイテム「タピオカミルクティー」が「ボバティー」と表記ゆれしたりミルクティーのティーの部分を「緑茶」と訳される、「Mサイズ」を表す「M」が「百万(=ミリオンのM)」と訳されるなど、分かればすんなりだけれど初見だと引っかかる部分が多々ある。改善を期待。

★キャラメイクが出来ない
こちらはまだ我々がキャラメイクの場所を見逃している・今後解放される可能性があるので参考程度に見てほしい。
マルチプレイ時、操作キャラクターの見た目は同じロングヘアのお揃いエプロンの女性となってしまうので少々味気ない。
客のモデルは普通の私服からスチパン風、ロリィタ、色んな職業の人など多種多様な服を着ていたり見た目も様々だったりでかなり良いので、自分たちの見た目も個性的に出来ることを期待する。あと単純にそっくりさんだとフレンドを見間違うので。

フレンドが注文を捌いてる間に呑気に釣りをする私

おわり

以上である。今回は最近買ったゲームに絞って3本書いたが、それ以外で言うとフレンドとR.E.P.O.を狂ったようにやったり、ヴァンサバを触ったり、Cornerpond、ロプカのゆったりとした島を気まぐれに起動していたくらいだ。

どうでもいいけど最近はSteamの「パーソナルカレンダー」という、最近リリース〜近日登場予定のゲームかつパーソナライズされたおすすめをまとめて閲覧できる機能で面白そうな新作をディグっている。おすすめだ。

オータムセールで何を買うかは未だに決めていない。
相変わらずマイブームの放置・デスクトップコンパニオンゲームではおじさんが作業を続けるのを見守る「Mini Painter」、王道の名作「Rusty’s Retirement」、見た目が可愛くて気になっている「Peckers」。
ローグライトジャンルでは理不尽な死が襲ってくると噂の「Noita」、8割引とかなり安くなっている「Enter the Gungeon」。
また、以前から地味にセール待ちしていた「SAEKO」、スタデューバレーフォロワーぽくてかつ見た目も好みで気になっていた「Fields of Mistria」、別プラットフォームで所持しているがSteamライブラリにも置きたいという理由で安くなるタイミングを狙っている「Bear and Breakfast」←これは本当にいいゲームなのでストアを見て好きそうなら買うべきである
……などを検討している。多いな!セールで安いからといって何でも買うと私みたいに積みゲーを増やす愚かな人間になるので気をつけよう。放置ゲーはその点消化しやすくてつい買ってしまうのだがな……。

それでは次回はウィンターセールの時期に会いましょう^-^さようなら。

  1. 行動時にタイマーの分数分消費する。アイテムで回復できる他、集中時には移動やレベリングとは別に回復のための行動も取ることが出来る。←これに気づかなくて最初期少し混乱したので書き添えておきます。 ↩︎